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その食材、与えてOK?NG? ワンちゃんにオススメしたい野菜・果物

その食材、与えてOK?NG? ワンちゃんにオススメしたい野菜・果物

 
松尾 咲良
      

「その食材、与えてOK?NG?ワンちゃんにオススメしたい野菜・果物」編では、栄養成分から各種食材のOKな食べ方・NGな食べ方まで、図解とともにご紹介します。ご解説いただくのは、肉・魚編に引き続き、ファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社の獣医師、松尾咲良先生に解説していただきました。

プロフィール
松尾 咲良先生

松尾 咲良先生

麻布大学獣医学科卒業後、小動物臨床獣医師として動物病院での勤務を経てファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社へ。
現在はファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社にて、学術とマーケティングを担当。イタリア本社やセルビアの獣医師と連携し、商品に関する資材の作成やお客さまからのお問合せ対応等の業務を行う。日常的にワンちゃん猫ちゃんのオーナー様からのお悩みを聞く機会があり、ファルミナペットフーズのモットーである「happy pet happy you」の考え方に基づき、わかりやすく正しい情報とコミュニケーションを通して毎日のごはんから、ワンちゃん猫ちゃんの健康維持のお手伝いができるよう日々心掛けている。家族にはチワワのここちゃん(11歳)、ウサギのびーびーちゃん(1歳)がいる。
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目次

トッピングにもオススメ?野菜類のOKポイント、NGポイント。

犬の野菜類のOKポイント・NGポイント

与える量はほどほどに。与えてはNGな野菜も要チェック。

キャベツやレタスは水分量も多く、水分補給を目的に与えるオーナーさんもいらっしゃいます。ただキャベツ、ブロッコリーや菜の花といったアブラナ科の野菜は、ヨウ素の吸収を阻害する成分を含んでいるので食べすぎには要注意です。

一方で「タマネギ」、「ニラ」、「ミョウガ」、「ニンニク」、「ギンナン」、「アボカド」は加熱後でも生食でもNG。「タマネギ」、「ニラ」、「ニンニク」には赤血球を壊してしまう成分が入っており、加熱しても成分がなくならないため、これらの野菜は絶対に与えないでください。また、青い状態のトマトに関しても中毒成分があるので要注意。野菜の葉や茎の部分も体に害を及ぼす成分が含まれているので、食べさせる際は気をつけたいところです。

LIST

  • OK/キャベツ、レタス、菜の花、ブロッコリー、ニンジン、アスパラガス、セロリ、さやえんどう、タケノコ、そら豆、クレソン、きゅうり、カボチャ、オクラ、ナス、ゴーヤ、トウモロコシ、大葉、レンコン、ダイコン 、サツマイモ
  • NG/タマネギ、ニラ、ミョウガ、ニンニク、ギンナン、アボカド

栄養豊富でトッピングもらくらく!与える野菜は好みや体調に合わせて。

松尾 咲良先生

食物繊維やビタミンが豊富な野菜類。いつもの食事にもトッピングしやすく、手軽に栄養を補うことができます。また、野菜類は生で食べられる食材も多く、そのまま食べさせても問題ないケースが多いのですが、ワンちゃんに与える際は好みや体調に合わせて選びたいところですね。

Point

  • 1. 与える際は基本的に細かくカット、堅いものは火を通して調理
  • 2. キャベツ、レタスは水分補給に活用してもOK
  • 3. どの野菜に関しても与えすぎには注意が必要

皮には要注意!果物類のOKポイント、NGポイント。

犬の果物類のOKポイント・NGポイント

ぶどうは、マスカットを含めて絶対にNG!

「ぶどう」はマスカットを含めて、特に要注意のNG果物です。腎臓の機能障害を引き起こす成分を含んでおり、ワンちゃんにとって危険な存在です。果肉はもちろん皮や種も誤って口に入れないよう、人が食べた後はすぐに片付けるようにしましょう。一方でブルーベリーはOK食材です。ぶどうと見た目は似ているものの、ツツジ科の果物で種類が異なるので問題ありません。

LIST

  • OK/イチゴ、マンゴー、キウイ、オレンジ、レモン、びわ、ライチ、スイカ、すもも、梨、バナナ、パパイヤ、レモン、パイナップル、さくらんぼ、リンゴ、柿、栗、プルーン、ブルーベリー
  • NG/ぶどう、マスカット、いちじく

与えてOKなのは基本的に果肉だけ。種や葉、茎、皮には要注意!

松尾 咲良先生

多くの水分を含んでいるだけでなく、抗酸化物質やビタミンなど重要な栄養素を摂取することができる果物類。いずれの果物類もワンちゃんに与えて問題のないものが多いのですが、種や葉、茎、皮には注意しながら、果肉だけをカットして与えてあげてください。

また、リンゴを与える方は多いかと思いますが、芯は必ず取り除いてあげてください。青酸を発生させる中毒物質が含まれているので、摂取するのは絶対にNGです。

One Pointアドバイス

ついついあげたくなる、果物の缶詰やドライフルーツには要注意。人用の果物の缶詰やドライフルーツは糖分過多になる可能性があるので、あまり与えるのはオススメしません。そうは言っても、果物好きのワンちゃんが多いのも事実。ワンちゃんに喜んでもらうためにも、適量を与えるように意識していきたいところですね。

番外編!噂のあの食材のOKポイント、NGポイント。

犬の他の食材のOKポイント・NGポイント

キシリトールには注意!ところでキシリトールはどんな食べ物に含まれる?

血糖値が急激に下がる危険性のあるキシリトール。ヨーグルトやピーナッツバターに含まれていることがあります。一般的にワンちゃんが食べてもOKとされる食品に含まれることがありますが、与える量には要注意です。またテーブルに歯磨き粉を置きっぱなしにしたり、誤って人用のキシリトールガムを口にしてしまう可能性もあるので、この機会に周りに置きっぱなしにされていないかチェックしてみてもいいかもしれません。

ヤギミルクは牛乳よりヘルシー?あげる時に注意してほしいこと。

松尾 咲良先生

またヤギミルクについて少しだけご紹介。ワンちゃんは基本的に乳糖(ラクトース)を分解する酵素が少ない生き物。一般的にヘルシーとされるヤギミルクですが、特に粉状のヤギミルクの場合は、溶かす粉の量によって逆に通常のミルクより乳糖を多く摂取させてしまうことにもなりかねません。ヤギミルクだからと安心しきらず、適量を意識してワンちゃんに与えていただくことをオススメします。

まとめ

中編に引き続き、「野菜」「果物」がペットに与える影響について、熱心に語ってくださった松尾咲良先生。ご自身も犬オーナーであり、日頃からオーナーさんの意見に耳を傾けている松尾先生ならでのお話が伺えました。松尾先生が上げる食事のポイントを抑えながら、ぜひ愛犬の食事について考えてみてください。

ワンちゃんに食事を楽しんでもらうために!オーナーが知っておきたい“ごはんの教科書”。

その食材、与えてOK?NG?ワンちゃんにオススメしたい肉・魚

取材にご協力いただいた企業

(左)ファルミナのフードを持つ松尾 咲良先生(右)ファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社ファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社
東京都品川区北品川5-12-4 リードシー御殿山ビル4F

事業内容:ペットフード、ペット用療法食、ペット用準療法食、ペット関連用品の輸出入、及び販売、並びに、ペットフードに関するイベントセミナーの企画、運営、及びコンサルティング

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