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ワンちゃんに食事を楽しんでもらうために!オーナーが知っておきたい“ごはんの教科書”。

ワンちゃんに食事を楽しんでもらうために!オーナーが知っておきたい“ごはんの教科書”。

松尾 咲良
      

本企画「ワンちゃんに食事を楽しんでもらうために!オーナーが知っておきたい“ごはんの教科書”。」では、ワンちゃんの食事にスポットをあて、栄養に関する基礎知識や食事を楽しんでもらうためのポイントについてご紹介します。今回はファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社の獣医師、松尾咲良先生に解説いただきました。

プロフィール

松尾 咲良先生

麻布大学獣医学科卒業後、小動物臨床獣医師として動物病院での勤務を経てファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社へ。
現在はファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社にて、学術とマーケティングを担当。イタリア本社やセルビアの獣医師と連携し、商品に関する資材の作成やお客さまからのお問合せ対応等の業務を行う。日常的にワンちゃん猫ちゃんのオーナー様からのお悩みを聞く機会があり、ファルミナペットフーズのモットーである「happy pet happy you」の考え方に基づき、わかりやすく正しい情報とコミュニケーションを通して毎日のごはんから、ワンちゃん猫ちゃんの健康維持のお手伝いができるよう日々心掛けている。家族にはチワワのここちゃん(11歳)、ウサギのびーびーちゃん(1歳)がいる。
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目次

まずはワンちゃんの栄養に関する基本の“き”。

はじめに、ワンちゃんが摂らなければいけない栄養について教えてください。

わたしたちと同じように、ワンちゃんも、三大栄養素とよばれるタンパク質、脂質、炭水化物の他、ミネラル、ビタミンといった栄養素を摂取する必要があります。また犬と猫では必要な栄養素のバランスは異なります。たとえば、猫は肉食、犬は肉食に近い雑食と言われていることから、ワンちゃんで必要なタンパク質の量は猫ちゃんより少ないです。しかし、人よりは多くのタンパク質が必要になります。 またワンちゃんにとっては、わたしたちが思う“少量”が、多い量になりえます。体に必要な栄養素であっても、過剰になってしまうと、理想の栄養バランスが崩れてしまいます。栄養バランスの悪いご飯を長期に与えると、栄養不足や、栄養素の過剰症となってしまう可能性があることから手作りフードを与えている方などは特に注意していただければと思います。

ワンちゃんに与えるフードを選ぶときのポイントはありますか?

まず市販のドッグフードを選ぶ際は、まず「総合栄養食」と表記のある製品を選んでいただくことが大切です。「総合栄養食」はペットフードの国際的な栄養基準を満たしており、お水とご飯だけで、1日に必要なすべての栄養素をバランスよく摂取することができます。
一方で「一般食」と記載されたドッグフードを見たことがある方も多いのではないでしょうか?こちらに関しては、選び方に注意が必要です。「一般食」はおやつや間食に分類されるフードで、メインの食事として毎日食べることを想定されているものではありません。「一般食」だけを毎日摂取し続けると栄養が偏ることもあるので、あくまでトッピングやおやつとして与えていただければと思いますね。

他にも、ワンちゃんと猫ちゃんを一緒に飼っているオーナーさんから「猫にあげたごはんが余ったから、そのまま犬にあげても大丈夫?」と質問をいただくこともあるのですが、これに関しても極力避けてください。犬と猫では必要とされる栄養バランスが異なります。ワンちゃんの食事には、ワンちゃん用の「総合栄養食」を選んでいただければと思います。

おうちの中には危険がいっぱい?
誤飲・誤食について気をつけたいポイント。

人の食べ残しや食材の残りなど、ワンちゃんの近くには口に入れてはいけないものがたくさんあるような気がしますが…。

そうですね、人が食べる物には、調味料が含まれていたり、脂質や塩分が過多になってしまうことが多いです。例えば唐辛子などの香辛料は消化器に異常を及ぼすリスクがあるので注意が必要です。マヨネーズやソースには、香辛料や甘味料などの調味料が入っていることがある他、塩分も高いため、誤って口にしないように気をつけてあげたいですね。

また最近はおうち時間が増えて、自宅でコーヒーを淹れたり、パンを作ったりされる方も多いかと思います。コーヒーのカスは大量のカフェインが含まれており、口にしてしまうと中毒症状を引き起こしてしまう可能性があります。焼く前のパン生地もイースト菌によってお腹がガスで膨れてしまったり、体内でアルコールを発生させたりするので、要注意です。

いずれにしても、基本的にワンちゃんは人間が食べているものに興味津々なので、食べ残したものに限らず、オーナーさんが口にする物はワンちゃんの手の届かないところに置いておくようにしたいですね。

食べ物以外でも誤飲に気をつけた方がいいものはありますか?

竹串など誤飲をすると口の中や消化管を傷つけてしまう危険性のある物や、ひもやストッキングなど誤飲をすると腸管にからまり重大な事故につながる可能性のある物に関しては、置きっぱなしにしないように気をつけたいですね。

またコロナ禍の影響もあってか、最近になって解熱剤や鎮痛剤をワンちゃんが誤飲してしまうケースをよく耳にします。人薬に関しては、口にすると中毒症状を起こしてしまうこともあるので、テーブルの上などからは早々に片付けてしまうことをおすすめします。

Point

  • ・人の食品は調味料が含まれていたり、塩分を多く含むことがあるので注意が必要!
  • ・コーヒーの出し殻、焼く前のパン生地、人間のお薬は手の届かないところに!
  • ・竹串やひもなどは特に重大な事故につながる可能性があるため、誤飲誤食に注意!

ワンちゃんに食べることを楽しんでもらうために、
オーナーさんができること。

ワンちゃんの性格や好き嫌いによって与えるフード選びはどう変わってくるものですか?

ワンちゃんに食事を与える上で大切にしたいのは、食事をおいしいと思って食べてくれるかどうかだと思っています。それぞれの性格や嗜好によって犬にも好き嫌いはあるもの。例えば、普段ドライフードを食べている子にも、ウェットフードを混ぜて与えてみたり、少しフードを温めて与えてみたり、ぜひワンちゃんのお気に入りの食べ方を見つけてあげてください!

ただ食事のメニューを変える際は、急に変えないこと。今まで食べていたご飯に少しずつ新しいものを混ぜてみたり、温度を変えてみたり。突然、食事内容が変わってしまうとワンちゃんのストレスになる可能性があるので、消化管をゆっくり慣らすという意味でも、ゆっくりと変化をつけていただきたいですね。

ちなみにワンちゃんの食の好みは千差万別ですが、「ささみのゆで汁」は多くの犬が好んで口にする傾向にあるように思います。また総合栄養食のウェットフードは、栄養バランスが整っているうえ、嗜好性も高いものが多いです。ぜひトッピングに迷ったら試してみてください。

他にもワンちゃんの食事に対して工夫できることはありますか?

ワンちゃんにより食べることを楽しんでもらうためには、食事内容だけでなく、食事をする環境についても気にしてあげるといいかもしれません。例えば、何気なく使っている器も、ステンレス製の容器に自分の顔が映ることを気にする子もいるので、ぜひこの機会に観察してみてください。

他にも「空腹は最高の調味料」ではありませんが、食事前に少し運動をさせたり、どうやったらもっとわが子が食事を楽しんでくれるか、どうやったらもっと食べることを好きになってくれるか、食事が幸せを感じる時間になるように工夫していきたいですね。

Point

  • ・食事を楽しんでもらうために、愛犬の好みをよく観察する!
  • ・食事のメニューを変える際は、少しずつゆっくりと変化をつける!
  • ・食事内容だけでなく、食事をする環境について見直す!

まとめ

以上、ワンちゃんのフードにまつわる基礎知識や注意点、食事を楽しんでもらうための工夫についてご紹介させていただきました。そして松尾先生にご解説いただく今回の企画は、後編に続きます。後編では各種食品に焦点を当て、与え方の注意点などを図解とともにご紹介。お楽しみに!

取材にご協力いただいた企業

ファルミナペットフーズ・ジャパン株式会社
東京都品川区北品川5-12-4 リードシー御殿山ビル4F

事業内容:ペットフード、ペット用療法食、ペット用準療法食、ペット関連用品の輸出入、及び販売、並びに、ペットフードに関するイベントセミナーの企画、運営、及びコンサルティング

 
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