フレンチ・ブルドッグの特徴や性格は?かかりやすい病気や飼育のポイントを紹介

フレンチ・ブルドッグの特徴や性格は?かかりやすい病気や飼育のポイントを紹介

#HugQ編集部
      

フレンチ・ブルドッグは、愛嬌のある顔と明るく活発な性格が特徴の犬です。「フレブル」の愛称でペットとしても人気が高く、たくさんの人を魅了しています。ただし、かかりやすい病気があるため、家族として迎える前に対策やケアの方法を知っておく必要があるでしょう。フレンチ・ブルドッグの特徴や性格、かかりやすい病気や飼い方のポイントを紹介します。

目次

フレンチ・ブルドッグの歴史

白い背景とフレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグはフランスで誕生した犬種です。もともとイギリスで飼育されていた小型のブルドッグが産業改革をきっかけにフランスへ渡り、パグやテリアなどと交配して誕生しました。

当初はネズミ捕り用の犬として活躍していましたが、その特徴的な外見が芸術家や上流階級の人々から注目を集めて人気の愛玩犬に。その後、大正時代に日本へ輸入され、飼われるようになりました。

フレンチ・ブルドッグの特徴

草むらに座るフレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグには、がっしりとした体つきやシワの多い顔など見た目に特徴があります。また一緒に暮らす上で気になる飼いやすさ、性格なども見ていきましょう。

がっちりした体格

フレンチ・ブルドッグの体高(※)は、オスが27∼35センチ、メスは24∼32センチです。体重はオスが9∼14キロ、メスは8∼13キロ程度で、小型犬に分類されます。

筋肉や骨格が発達している体型は、首から胸が幅広く、全体的にがっちりとした印象を与えます。また生まれつきしっぽが短く、根元から先に向かって細くなっているのが特徴です。

※体高:人の身長に相当し、地面から首と背中の境目までの高さ

豊富な種類の毛色

フレンチ・ブルドッグの毛色には、主に5種類あります。

・フォーン:明るい毛色
・プリンドル:黒がベースで白や茶色が部分的に入っている虎毛模様
・パイド:白がベースで黒が部分的に入っている
・フォーン・アンド・ホワイト:白がベースで茶色が部分的に入っている
・クリーム:薄い乳白色

他にもハニーパイドと呼ばれる白をベースに薄茶色のフォーンが入っている珍しいタイプや、足先が黒いソックス、顔周りが黒いブラックマスク、胸元に白い柄が入ったエプロンなどがいます。なおフレンチ・ブルドッグの被毛は短く、やわらかい毛質です。

愛嬌のある顔立ち

フレンチ・ブルドッグのチャームポイントは、顔に入っているシワです。また口もとは短く、頭が四角いのが特徴です。バットイヤーと呼ばれる、ピンとまっすぐに立ったコウモリのような耳をしています。

明るく好奇心旺盛な性格

フレンチ・ブルドッグは社交的で明るく、好奇心も旺盛な性格です。飼い主と遊ぶことが好きで、甘えん坊な面もあります。ただし、ひとりで留守番をするのは苦手です。

物覚えがよくしつけもしやすいので、飼いやすいと言えるでしょう。しかし興奮しやすい一面もあるため、叱ったり大きな声を出したりしないようにしなくてはいけません。

フレンチ・ブルドッグの平均寿命とかかりやすい病気

上を向きながら歩くフレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグはかかりやすい病気も多く平均寿命もやや短めです。少しでも長く元気に過ごせるよう、かかりやすい病気の症状を理解しておきましょう。

平均寿命

フレンチ・ブルドッグの平均寿命は約10∼13歳です。他の小型犬と比較すると、かかりやすい病気が多くあるため、短めと言えます。長生きしてもらうためには日常生活のケアや対策が大切です。

短頭種気道症候群

短頭種のフレンチ・ブルドッグは腔狭窄症や、軟口蓋過長症といった呼吸器疾患にかかりやすいと言えます。いずれも先天性の場合がほとんどで、レーザー手術で治療します。

フレンチ・ブルドッグは、もともといびきをかく犬種ですが、大きないびきを一定的なリズムでかいている時は病気の可能性も。食事を喉に詰まらせたり、うまく飲み込めず吐き出したり、少しの運動で息があがりやすかったりするのも症状と言えます。

皮膚炎

肌が弱いフレンチ・ブルドッグは、アレルギー性皮膚炎や膿皮症(のうひしょう)などの皮膚炎を発症しやすい犬種です。アレルギー性皮膚炎は、食物アレルギーや生活環境など、さまざまな要因によって発症します。

膿皮症(のうひしょう)は細菌感染によって引き起こされ、膿によって臭いが出ます。皮膚炎を予防するためにも、日頃から皮膚を清潔に保っておきましょう。

椎間板ヘルニア

フレンチ・ブルドッグは、生まれつき軟骨の変性を起こしやすく、椎間板ヘルニアになりやすい犬種でもあります。椎間板ヘルニアは、脊髄が圧迫されて激しい痛みを発症する病気で、重度になると歩行困難になるケースも。抱き上げた時に大きい声を出したり、散歩などの運動を嫌がったりしたら注意が必要です。

椎間板ヘルニアを予防するためには、適度な運動で筋肉を鍛える、ドッグフードの与えすぎによる体重増加を避けるといった方法が有効です。軽度であれば安静にすると回復しますが、重症の場合は手術や内科療法が必要になります。>

フレンチ・ブルドッグの飼い方ポイント

お風呂に入るフレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグを飼う際は、こまめな体調管理やケアが重要です。愛犬が健康で快適に過ごせるためのポイントを紹介します。

毎日健康状態を確認する(皮膚、目、関節、呼吸

フレンチ・ブルドッグは、かかりやすい病気が多いので毎日健康状態を確認して、変化があれば速やかに対処をしましょう。確認するポイントは次の通りです。

皮膚(シワ)

汚れがたまりやすい鼻の上のシワをこまめにチェックし、汚れていたら湿らせたコットンやペット用のお手入れシートで、シワのくぼみまで拭きます。皮膚のコンディションを見つつ、10日∼14日に一度の頻度でシャンプーをします。

目が突出しているので、角膜の炎症を起こしやすいと言われています。目にゴミが付着していれば取り除き、充血や腫れがないかを確認します。

呼吸

呼吸音がいつもと違う、呼吸が荒く、ぐったりとした様子が見られるなどの変化があればかかりつけの動物病院を受診してください。

週に2回体のケアをする(ブラッシング・体を拭く)

フレンチ・ブルドッグは換毛期があり、抜け毛も多い犬種です。ブラッシングをして体を拭くなど、週に2回ほどケアを行います。体を拭く際は、濡らして固く絞ったタオルを使い、老廃物や汚れを取り除きましょう。

熱中症対策をする(室温調整・散歩)

フレンチ・ブルドッグは暑さや寒さに弱く体温調節が苦手なので、夏場は熱中症対策を欠かさないようにします。暑い日には遊びすぎないよう気を付けます。

ただし、エアコンが効きすぎた部屋で長時間過ごすと、体調を崩す場合も。熱中症対策のためにも散歩は日中の暑い時間帯を避け、早朝や日没後に20分程度を目安に行きましょう。

食事量に気を付ける

フレンチ・ブルドッグは食欲旺盛なので、食事管理を怠ると肥満になる可能性も。栄養バランスの取れたフードをパッケージの記載に沿って、計量して与えます。

皮膚を健やかに保ったり、関節をサポートしたりなど病気予防に有効な成分を強化したフードを選ぶのもおすすめです。どれを与えて良いのか迷う場合は、かかりつけの動物病院に相談すると良いでしょう。

十分なコミュニケーションを取る

フレンチ・ブルドッグは家族思いで甘えん坊な性格なので、十分なコミュニケーションを取ることが大切です。寂しくなると問題行動が出現したり、体調を崩したりすることも。留守番が苦手なので、徐々にひとりに慣れさせる練習をすると良いでしょう。

また興奮しやすいため、上手にクールダウンさせるようしつけやトレーニングも欠かせません。飼い主が大好きで触れ合うことを好むので、一緒にいる時はたくさん遊んであげてくださいね。

フレンチ・ブルドッグは魅力にあふれた犬種

草むらにいる2匹のフレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグは、甘えん坊で飼い主に忠実な性格が魅力的な犬です。一方で、皮膚炎や椎間板ヘルニアなど病気にもかかりやすいため、過ごしやすい環境を整え、ケアを徹底する必要があります。フレンチ・ブルドッグの特徴や病気を理解し、少しでも長く生きてもらえるように毎日のチェックを欠かさないようにしましょう。

監修者プロフィール

福山 貴昭 博士

ヤマザキ動物看護大学准教授。犬を専門とする両親の下で動物と共に幼少期を過ごす。「日本のペット業界に福祉的成熟をもたらすプロを育成する!」「専門性が求められる学術の世界で“ジェネラリスト”を目指す!」という2つのミッションを胸に教育や研究に携わる。TV出演や執筆などマルチに活躍。
 
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